「ベトナムで代表選がある日は出歩くな!」
と言われるくらい、サッカーに熱狂している国民がベトナムです。
代表選が終わると、多くの人々がベトナム国旗を持って街中を走り回り非常に賑わいます。
街中はバイクで大渋滞になり、事故が多発し、事件も起こる場合も。
渋谷スクランブル交差点の比ではなく、町全体がそうなるのです。
コンテンツ
ベトナムは男女問わずサッカーが人気!
それほどの人気があるサッカー。
ベトナムでは老若男女すべての国民から愛されており、代表選などでは視聴率77%を記録するほどの人気ぶりなのです。
旅行者が街中を歩くと、そのサッカー熱ぶりをすぐに実感すると思います。
広告はサッカー選手。
街中にあるレストランやカフェ、バーなどモニターがある場所では、ほぼ毎日サッカーを放映しており、ヨーロッパ・サッカーが激熱です。
また、街中で見かけるのはサッカーをする男子たち。
ベトナムにはサッカー場やフットサル場が多くあり、開放感の中、ベトナム人は上半身裸や素足でサッカーを楽しんでいます。
ベトナムにプロリーグはあるの??
日本ではJリーグがありますが、ベトナムでもVリーグというプロサッカーリーグがあります。
Vリーグは、2000年に現在の14チームプロリーグとしてスタート。
優勝クラブには、翌年のACL(アジア各国のクラブチームでNo.1を決める大会)への出場権が与えられます。
日本サッカーJリーグ2部所属のコンサドーレ札幌にベトナム代、表のレ・コン・ビン(Le Cong Vinh)選手が加入しご存知の方もいると思います。
ベトナムのサッカーは強いの??
東南アジアの中では強い部類に入ります。
2015年時点ではFIFAランキング130位前後だったものが、2019年時点でのFIFAランキング90位前後と、ここ数年で大きく力をつけており、いくつかの大きなサーカーの大会でも確実に実績を残してきています。
- 2017年 U-20ワールドカップ出場
- 2018年 U-23アジア選手権 準優勝
- 2018年 AFFスズキカップ(東南アジアサッカー選手権)優勝
- AFCアジアカップ2019 ベスト8
この大会では、ベスト4をかけ日本と対戦。
日本の堂安選手が決めたPKで0-1で敗退はしましたが、黙って勝てるような相手じゃないじゃんという印象を日本へ残しました。
で、どこで観戦できるの??
旅行者の観戦場所としては、主に3つあります
- カフェやレストランなど飲食店【有料】
- パブリックビューイング(公式・非公式含む)【無料】
- スタジアムで観戦【有料】
1のカフェやレストランでの観戦ですが、試合当日は街中のカフェやレストランでモニターが設置され観戦できます。
とはいえ、モニターが大きな店はすぐに満席になってしまうため、試合開始の1時間以上前から来店しておくと安心。
2の公式パブリックビューイングは主に1区の中心部、グエンフエ通りで行われます。
それ以外は非公式ということになりますが、例えば、果物屋さんの軒先にテレビとプラスチック椅子が置かれ、近所の人が見ていた入り、普段は広告として使用されているディスプレイにが試合映像を流し、皆で見ていたりします。
3のスタジアムでの観戦方法ですが、一番確実なのは、当日スタジアムに直接行って窓口でチケットを購入する方法です。
優勝決定のような大事な試合でない限り、通常の客の入りは半分いかないくらいです。
代表選のチケットになると、オンラインでの購入が出来ますが、Vリーグでは、まだそのシステムは無いようです。
応援グッズ、何持ってく??
サッカーの試合がある日は、街中でベトナムの国旗と同じ柄のグッズを持っている人が多いです。
Tシャツ、はちまき、ラッパ、旗、頬や腕などに貼るシールなど。
試合当日は街中でグッズが販売されますが、いつもの何倍もの値段になりますので、前日に買っておきましょう。
旅行日に代表選の試合があったらラッキー!
ベトナムではサッカー好きな人だけが応援するというよりも、一つのイベントやお祭りのように、老若男女問わず全員で大盛り上がりします。
これが、ライバル国のタイの試合になりますとさらに大変なことになります。
中心部のカフェやレストラン、ホテルのエントランスから眺めるだけでも、十分楽しめます。
日本ではサッカーに親しみがなかった方も、もしベトナム渡航時にサッカーの試合があれば、ぜひグッズを片手に、カフェや街中で皆さんと楽しんでみてください。
実はサッカーで賭けをしている??
なぜベトナムの人はここまで熱狂するのか??
それは、賭けが出来るから。
ワールドカップやアジアカップなど主要大会があると賭け事が始まります。
非公式な賭場が出来、誘われる場合もありますので、ノリで行かないようにしましょう。
知ればもっと面白くなる注目のベトナム人サッカー選手
ベトナムのメッシ
グエン・コン・フオン(Nguyen Cong Phuong)
ベトナム代表でエースとして活躍をし続けている選手。
過去にはJリーグの水戸ホーリーホックに所属をしていましたが、怪我の影響で退団し帰国。
現在は韓国のKリーグ「仁川ユナイテッド 」でプレーをしています。
ベトナムのシャビ
グエン・クアン・ハイ(Nguyen Quang Hai)
ベトナム国内リーグの強豪、ハノイFCで活躍をするグエン・クアン・ハイ。
2018年のU-23アジア選手権では、チーム最多の5得点を挙げてベトナム準優勝に大きく貢献。
1997年生まれの非常に若く将来性のある選手であることから、Jリーグをはじめとして海外のクラブへの移籍の噂も絶えない選手です。
2018年にはJリーグのレノファ山口がオファーを出したと報道されました。
また、ベトナム国内で様々な広告に使われるなど、ベトナムのサッカー選手として高い人気を誇る選手です。
若きサイドバック
ドアン・バン・ハウ(Doan Van Hau)
18歳という若さでA代表のレギュラーとして活躍をしているドアン・バン・ハウ。
185センチというサイドバックとしては非常に大柄な体格とスピードを兼ね備えたプレーヤーです。
国内リーグの強豪ハノイFCに所属していますが、フィジカル自慢外国人ストライカーたちとも互角に渡りあっています。
ヨーロッパへの移籍も取り沙汰されるなどベトナムサッカーの将来を嘱望されている選手です。
ちなみに、ベトナムの元監督には日本人が務めていたことをご存知ですか?
それが、三浦俊也さん。
Jリーグで複数のチームを指揮したのちの2015年にベトナム代表を監督として指揮。
日本人初のベトナム代表監督で期待が集まりましたが、結果が残せず2016年3月に解任。
とはいえ、三浦監督が在籍した期間におけるベトナムサッカー界への貢献は大きく、現任の朴恒緒(パク・ハンソ)監督はインタビューで、三浦俊也監督の貢献に感謝をするコメントを残しています。
また、元日本代表監督|フィリップ・トルシエ氏は、現在はベトナムで育成年代の強化をしています。
ベトナムサッカー2020年の主要大会スケジュール(代表戦)
東南アジアでは、無類の強さを誇るベトナム代表が今年挑むのはアジアの舞台。
ベトナムにとって悲願のオリンピックとワールドカップの初出場が達成できるのか!!
2020年はベトナムが世界に飛躍するための重要な国際大会が目白押しなのです。
韓国人指揮官パク・ハンソ監督の就任以降、着実に国際舞台で結果を残してきたサッカーベトナム代表をベトナムで観戦しよう!
ワールドカップ2022カタール・アジア2次予選
- 3月31日vs マレーシア(A)
- 6月4日vs インドネシア(H)
- 6月9日vs UAE(A)
ワールドカップ・アジア2次予選グループGは、5試合を終えた現時点で、ベトナムが3勝2分の勝ち点11で首位。
今年は2次予選残り3試合が行われ、このうち2試合がアウェイ開催。
ベトナムは残り3試合で勝ち点4を追加することができれば、史上初の最終予選進出が決まる。
この場合、ベトナムは自動的にAFCアジアカップ2023の本大会出場権も得ることになる。
東京オリンピック・女子サッカーアジア最終予選
韓国:2月3日~2月9日
北朝鮮が出場を辞退したため、グループAは、韓国、ミャンマー、ベトナムの3チームとなった。
同予選では、2組に分かれて総当たり戦を実施し、各組上位2チームがホーム&アウェーのプレーオフ(3月6日・11日)に進出。
この勝者が開催国日本とともにアジア代表として東京五輪に出場する。
北朝鮮が辞退したグループAは、韓国とベトナムが勝ち抜けする可能性が高いが、五輪出場権を獲得するためには、グループBを突破するであろうオーストラリアまたは中国のいずれかをプレーオフで下す必要がある。
AFC U-19選手権2020(兼 FIFA U-20ワールドカップ2021予選)
ウズベキスタン:10月14日~10月31日
元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏が率いるU-19ベトナム代表が挑む大会。
この大会は FIFA U-20ワールドカップ2021の予選も兼ねており、上位4チームまでがU-20W杯出場権を獲得する。
ベトナムは2017年大会以来となる2度目のU-20W杯出場を目指す。
トルシエ監督はかつてU-20日本代表をワールドユース(現U-20W杯)準優勝に導いた実績があり、その手腕に大きな期待がかかっている。
ベトナムサッカー連盟(VFF)は、2026年のワールドカップ出場を長期的な目標として掲げており、トルシエ監督が率いるU-19ベトナム代表は2026年の大会で主力となることが期待される。
AFFスズキカップ2020(東南アジアサッカー選手権)
11月21日~12月27日
ベトナムが東南アジア王者として臨む大会で、ベトナムは2連覇をかけて戦う。
ベトナムは2年前の2018年大会で10年ぶりの優勝を飾って王者に返り咲いた。
以降、あらゆる国際大会でベトナムが東南アジアでナンバーワンの成績を収めていることから、ベトナムの東南アジア王者としての地位は確固たるものになっている。
2020年大会は、東南アジア各国が「打倒ベトナム」を合言葉に全力でぶつかってくることが予想されるています。