ゴミが多いイメージのベトナムですが、その通りでゴミは多いです。
街中にポイ捨てされるものや、最近は食べ物の配達サービスが充実するにつれ、使い捨てプラスチックが急速に増えています。
しかし!
若者のエコ意識は高く、プラスチックごみを削減するための取り組みを展開しています。
また、この取り組みは、ベトナムに在住している外国人の多くも参加し、旅行者の意識だけが低いのです。
FAO国連食糧農業機関の統計によりますと、ベトナムの年間のプラスチックごみは180万トン。
(日本は940万トン…ダメな国です)
そして、世界では毎年約500万トンのプラスチックごみが海に流されています。
マイバッグを持参して買い物する若者の姿を見よう
こうした事態にベトナム政府は、「プラスチックごみと戦う」という全国規模の運動を発動。
また、プラスチック製のトレイの代わりにバナナの葉で商品を包む多くの大型スーパーマーケットも登場し、全国的にエコ意識が浸透、そして、プラスチックごみ削減を目指す多くの運動が行われています。
しかし、プラスチックごみとの戦いは難航しています。
日本と同じように、使い捨てのプラスチックをはじめプラスチック製品を使う習慣が人々に根付いているから。
ベトナム在住外国人の試み
そんな中、エコに積極的なのが、ベトナム在住の外国人!
ハノイ国家大学に在学しているロシア人エカテリナ・マカロヴァさん。
「ベトナム人ではプラスチック製品をたくさん使っていることに気が付きました。レストランや喫茶店では、食べ物と飲み物をプラスチック製のコップやトレイに入れることが一般的です」
マカロヴァさんは、ベトナム人同級生に対し、使い捨てのプラスチックを使わないようにお願いしているそうです。
また、韓国人留学生ギョン・イルヒュンさんは、韓国の経験をベトナムで生かせないか訴えています。
「私は飲み物を買う時、自分のコップを持っていきます。韓国では、自分のコップを持参するお客さんに対し、500ウォンの割引をする店が多い。安く買えるとともに、環境を守ることができるから、ベトナムでも広まれば、皆嬉しいと思います」
ギョンさんによると、韓国では、レストランでの使い捨てプラスチックの使用が禁止されており、その規定に違反する人は200万ウォン(日本円で17万円)の罰金を科せられます。
また、韓国のすべての大手スーパーマーケットはビニール袋ではなく、紙袋を使うようになりました。
現在ベトナムでは、プラスチックのコップを紙コップに、プラスチックのストローを竹製のストローに、プラスチックのトレイをサトウキビからできたトレイに使い代えるスーパーマーケットが増えつつあります。
このような取り組みが広まることによって、日本よりも早くプラスチックごみが無くなるのではないでしょうか。
ホーチミン市のプラスチックごみ削減キャンペーン
市は2020年以降、政府機関や公共事業体が使い捨てプラスチック製品を購入する予算を配分しない方針。
また2020年末までに、市内の全てのスーパーマーケットやショッピングセンター、コンビニエンスストア、書店などで、生分解が困難なレジ袋から環境にやさしい材質の包装への変更を、また伝統市場では、生分解困難なレジ袋使用の50%削減を目指す。
消費者にはエコバッグの持参を呼び掛け、レジ袋への課金を検討しています。
このサイトでも、こんなエコツアーを企画予定!
ホーチミン街散策ゴミ拾いトリップ
ゴミを拾いながら、ホーチミンの観光地を巡る2時間のツアー。
ベトナムは街中にゴミ箱があるため、拾ったゴミは、その都度、ゴミ箱に捨てるため、手荷物にはなりません。
毎日:10:00~12:00
料金:1人1500円 (参加費の一部を環境団体へ寄付します)
ブンタウ
エコビーチトリップ
ホーチミンから2時間でブンタウビーチを訪問し、ビーチリゾートを楽しみながら、ビーチのゴミ拾いをするもの。
(公共のバス、またはタクシーを利用しての往復になります)
開催日:月・水
料金:1人4500円