ベトナムといえば、このサイトでも紹介していますように、観光や飲食、移動で利用することもバイク。
バイクが無くては生活出来ない!くらいバイクと共に暮らしており、数十年に渡りバイクはベトナムを象徴する文化なのです。
そのバイクが…街から消滅するかもしれないのです。
なぜか??
一言でいうと
「環境によくないから」
ベトナムの都市では、バイクの排ガスを原因とする大気汚染が深刻な都市問題となっています。
例えば2016年のハノイ市では人体に有害な汚染物質であるPM2.5の排出が「過度」のレベルと判定された日が282日とほぼ一年中アウトな状況なのです。
ホーチミン・ハノイが市街地へのバイクを禁止??
ホーチミン市交通局は2030年までに同市中心部へのバイクの進入を規制するなどの方針を盛り込んだ提案書を同市ベトナム祖国戦線中央委員会に提出。
提案が承認されれば、25年から30年の間にホーチミン市1区・3区・5区・10区などの乗り入れが禁止されます。
また首都ハノイでも、2030年までにバイクの乗り入れを禁止することが検討。
ハノイ市議会は2013年までに市内人口の半数が公共交通機関を利用するキャンペーンを展開していましたが、2020年現在まで、公共交通機関を利用する人の割合は12%と低迷。
施策は完全に失敗だったのです。
なぜ失敗したのか??
それはとっても単純なことで、公共交通機関が不十分だから。
ホーチミンでは地下鉄の開通が迫っていますが、他の都市には地下鉄はなく、移動はバイクに頼らざるを得ないのです。
そのため、バイクを交通手段にする人は市民の大半を占めている状況から、条例案に対する反対意見は根強く、条例が正式にされるまでの道のりは険しそうです。
バイクニーズがさらに増えているベトナム
国民の2人に1人がバイクを所有していると言われるベトナム。
2018年の販売台数は338万台に達し、2017年と比べると3.5%も増加。
さらに登記台数は5000万台を超え、ベトナムは最もバイクが多い国の2番目となったのです。
そのため、2030年にバイク所有が禁止される情報など関係なしにバイクの購入は伸びています。
どんなバイクが人気なの??
バイク所有のニーズが高いベトナムでは、バイクの種類やブランドが豊か。
そのなかで、最も人気があるのは日本のブランドであるHonda。
Hondaのバイクは、市場シェアの70%。
次いで、日本のブランドではヤマハ、スズキが続きます。
ちなみにベトナムでは、50ccのバイクであれば免許証なしでも運転することが許可されています。
乗り入れ禁止の前にベトナムで乗りたい!!
原付は免許不要ですが、ベトナムでレンタルする場合…ほとんどが100ccのバイクです。
そのため、国際免許が無いと乗れない!ということになるのですが…実はベトナムでは国際免許が使えません。
使える国はジュネーブ協定に加盟している国のみとなり、ベトナムは加盟していないから。
そのため、ベトナムの免許を持った観光客は皆無で、ほぼみな無免許で運転しています。
警察に捕まった場合は賄賂でなんとかなる世界(1000円程度)。
あとは良心と相談しながら、乗るしかなさそうです。