【こんなところ!】
カワイイ陶器がいっぱいのバッチャン村。
2019年8月ハノイ市人民委員会(市政府)は、同市ザーラム郡にある、陶芸村のバッチャン(Bat Trang)村を市公認の観光地として認定。
ハノイ市中心部から約15kmのところにあるバッチャン村は、ベトナム随一の伝統を誇る陶磁器生産。
同村を訪れる観光客の数は・・・
なんと年間約20万人超でそのうち20%は外国人観光客。
陶磁器好きの日本人観光客が多く訪れているのです。
近年、陶磁器の生産技術の革新を続け、ベトナムの市場で売られている他、カンボジア、ラオスで売られる陶磁器のほとんどはバッチャン焼。
さらに!!
日本やフランス、韓国、ロシア、イタリアなど世界の主要市場で注目されているのです。
【見どころはここ!】
古くから知られる「バッチャン焼」
バッチャン焼は、素朴な味わいが持ち味で、特に明朝時代の中国の陶磁器に影響を受けています。
バッチャン村は紅河のほとりにある地の利もあり、古くから海外へも輸出が多いのです。
実は…バッチャン焼きは、江戸時代前にすでに日本にやってきていたのです。
大航海時代(15世紀半ば~16世紀半ば)の貿易によって日本に入って来た南蛮焼。
南蛮焼とは、中国南部、南洋諸島、呂宋、安南などから輸入された陶器の総称で、ベトナムからのものは「安南焼」といい、これが所謂バッチャン焼の元祖なのです。
日本では、茶入れ、茶壺、水指、建水などに用いられ、茶人に珍重され伝世されてきました。
このような歴史的背景がしっかりしていることから、「大量生産品の磁器」だけでなく、古き良きベトナムの李朝(1009~1225年)や陳朝(1225~1400年)、莫朝(1527~1677年)の時代に使われた陶磁器を復元する逸品もあるのです。
陶磁器で地域活性に成功した村
現在、バッチャン村では企業200社と1000世帯が陶磁器の生産・販売を行っています。
そのため、地域内外へ、数万人規模の安定した雇用と収入を生み出しているのです。
2018年における同村の1人当たりの平均年収は6000万VND(約28万6000円)余りと推定、ベトナムでは、かなり豊かの村の一つである。
観光アイテムがいっぱい!!
市公認の観光指定を受けたことから、2019年より観光事業を本格化。
- 陶芸の神様を祭る儀式
- 文化観光フェア
- 文化・観光・商業の複合施設や古民家空間の解説
- 音声ガイドやバーチャル・リアリティ(VR)ゴーグル、電動自動車、スマート自転車、
- バッチャン村観光アプリケーション
これらを駆使し、観光客に最高の体験をもたらすことを目標に掲げています。